卒業生インタビュー「何年後かに幸せな自分がまってるよ」

高校1年生

小学校6年生の後半から中学2年生の中頃まで不登校だったNさん。不登校の間は、家でゲームしたり寝たり、ぼーっと過ごしていることが多かったそう。辛いことが多すぎて心が疲れてしまったNさんは学校に行かない選択をしたものの、何もない日々に「これでいいのかな」と悩んでいた。

そんな時、中学の担任の先生から、私たちの主催するイベントSAME BOATのことを教えてもらい一歩踏み出したNさん。こらんだむに体験に来た日のことを今も鮮明に覚えているそうで、自分のことを受け入れてもらえている、大切にしてもらえている、誰もが主人公なんだと思わせてくれたことが嬉しかったそう。子どもたちも学年関係なくみな仲良くて笑顔でいることがいいなと思えた、と言ってくれた。

「こらんだむで過ごす中で、様々なプログラムや日々の活動を通して、楽しいだけではなく、時にはうまくいかなくてつまずいたこともあった。自分が最年長となった1年は、今まで頼っていた先輩がいなくなり、自分がリーダーの立ち位置としてどう振舞えばいいのか、みんなをうまくまとめられるのか不安が大きかったけど、スタッフや仲間がいつも声をかけてくれ、とても助けられた。自分も人に頼ることができるようになってきて、色々と自信を持つことができた。」

そんな大きな成長を見せてくれたNさん。この春からは通信制の高校に入学し、新生活に胸を膨らませています。

高校では早速友達もできたそうで、「周りは面白い人ばかり、まるでこらんだむにいるみたい」と。授業はオンラインか通学か選択でき、通学を選択しているNさんは、毎朝眠い目をこすりながら自転車と電車で通学をしているそう。高校では、毎日違う内容が企画されているお楽しみプログラムがあり、学年関係なく色々な人と関われて、参加については個人の自由なところも“まさにこらんだむ!”なんだとか。

将来についても目を輝かせて教えてくれました。「色んな幸せを感じられる人になりたい。そのために、まずは色々なことに挑戦してみたい、そこから得られるものが必ずあると思うから。時間や可能性がたくさんある今だからこそ、色んなことに挑戦してみたいな。」

不登校だった自分に声をかけるとしたら?との質問には、「今はつらいと思うけど、何年後かにはすごく幸せな自分がいるよって声をかけたいな」と答えてくれました。そして、今不登校で悩んでいる人がいたら、「“自分には何もない”ともし思っているなら、それは自分から行動を起こしていないだけで、何かにチャレンジしてみれば自分のすごいなと思うところ、いいところに気づくことができる。誰にでも自分の居場所は必ずあるから、それを探してみると、新しい自分が見つけられるよ」と力強いメッセージをくれました。

“こらんだむは自分にとって第二の家”と言うNさん。利用してくれる子どもたちには家にいるような安心安全な居場所を作りたいと常日頃から思っているので、嬉しい言葉です。これからのNさんの未来を、スタッフ一同心から応援しています!

 

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