卒業生インタビュー「為せば成る、なんとかなる!」
大学1年生
Tさんがこらんだむに入会したのは10年ほど前のこと。不登校の時は一日の大半をゲームばかりして過ごしていたそう。お母さんと一緒に行った、不登校に悩む人たち向けのイベントSAME BOATでこらんだむに出会った。
当時の自分を思い出すと、精神的な不安定さゆえに感情の起伏が激しく、学校では自分の意見が通じない時や先生に少し厳しく指導された時、言われたことに違和感や矛盾を覚えた時などに嫌な気持ちが爆発してしまうことや、家でも教科書を破り捨てランドセルを外に投げたことも何度もあったとか。
こらんだむに通うようになり、自分を受け入れてもらえている安心感や居心地の良さを覚え、誰かが悩んでいればそこにいるみんなが自然と寄り添ってくれる、そんな安心できる場所で少しずつ落ち着いた時間を過ごせるようになった。
高校生頃になると、Tさんも自分自身の変化や成長を実感することも増えてきたそうで、「高校生になりバイトも始め、社会に少しずつ適応できるようになったような気がした。昔は反発ばかりしいたのが、一日中授業を受けて落ち着いて過ごせるようになり、精神的に安定してきた。」
それでもつまずくことも何度もあったが、その都度、周りの人の助けをかりながら壁を乗り越えてきたTさん。こらんだむでは、“挑戦する力”や“実践力”がすごく培われたそう。高校では生徒会長まで経験し、その経験を活かし大学でも役員選挙にまさに今立候補しているとのこと!
将来の夢は前橋市の案内人になることだと教えてくれました。「前橋の歴史のことをたくさんの人に伝えたい。将来的には企業をして前橋市に貢献できる仕事したい」と話してくれました。Tさんに案内をしてもらいながら前橋の街を歩く日がとても楽しみですね!
Tさんにとってのこらんだむは、通過点であり、戻ってくる場所。「家でも学校でもない第3の居場所、でもここが最後の場所じゃない、だから通過点。たまに振り返ってみると、新たな自分の発見にもつながる」そんな場所だそう。
不登校だった過去の自分に声をかけるなら「“為せば成る、なんとかなる”です!」と、はにかみながらも力強く答えてくれました。そして、たくさんの経験をしてきたTさんだからこそ、今不登校に悩んでいる人たちに対しても優しいメッセージをくれました。
「なかなか難しいことだけど、学校に行かなくてもいいから一歩外にでてみるって大事かな。人の目や言葉が気になったりするかもしれないけど。でも、ちょっとずつでいいから家から1歩出る、庭に出る、好きなカフェに通う、コンビニにお菓子買いに行く、なんでもいい。難しかったら頑張らなくてもいいけど、自分の力で1歩外にでて、太陽の光を浴びてみよう。ちょっとまぶしいかもしれないけど。」
Tさん、素敵なお話をありがとう。たまには戻ってきて顔見せてね!