成長を感じた瞬間

中学校3年生

お母さんに連れられ来所してくれたA君。

初対面時は部屋の中に入れず、怯えた目でこちらを見ながら階段の陰に隠れていたのが印象的でした。

過去の経験から、人とコミュニケーションを取ることに対して恐怖心を抱いていたA君でしたが、ご家族の協力もあり週に1回程度の頻度で来所をしてくれるようになりました。はじめは別室の静かな部屋でパズルやボードゲームなどの声掛けをしながら、本人のペースに合わせてゆっくりと過ごしました。顔を合わせる回数が増えてくるとともに、好きなゲームの話や好きな食べ物、興味のあることなどを教えてくれたりと、少しずつ人に対する恐怖心が薄れていっていくのを感じました。

来所頻度も増え、スタッフだけでなくボランティアスタッフや子どもたちとも少人数での活動ができるようになり、苦手な数学の勉強も自分から「教えて欲しい」と言ってくれ、計画を立てて取り組むことができるようになりました。

お母さんや学校の先生からも「A君の表情が明るくなった」「穏やかに過ごせるようになった」と連絡を頂いた時は、A君がこらんだむ以外の環境でも前向きに過ごせているのだと実感し、成長を感じた瞬間でした。

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